みなさんこんにちは、Jです。
すみません!予約投稿の日付を間違っていたようで、更新がされていないことに気づき、やっとの更新です。
隔週の水曜日10時の更新なのに、ごめんなさい。
さて、前回はちょっと堅苦しい論文のお話でしたので、今回は余談に近いお話をしようと思います。
「胎内記憶」とか「生まれる前の記憶」って、本当にあるんでしょうか?
「あって当たり前」「珍しいことじゃないよ」という人もいらっしゃるでしょうし、「えー!信じられないな」というかたもおられるでしょう。
私には”正解”は分かりません。
ただ、不妊から妊娠に至った患者さんを引き続き健康管理し、安産に導くための治療をするようになってから、お腹の赤ちゃんとやりとりすることが増えました。
それからです。
いろいろと興味深いお話を聞く機会が増えたのは。
先日は、2歳になった女の子のお母さんからこんなお話を伺いました。
彼女は何気なく「◯◯ちゃん、ママのお腹の中にいたころのこと、覚えてる?」と聞いてみたのだそうです。
するとその子は
「うん!覚えてるよ。ママ、お腹にチックンってするの」と、お腹に針を打つしぐさをしてみせたそうです。
実は、そのお母さんは不育症で、毎日ヘパリンという薬をお腹に打つことで、ようやく無事に出産にこぎつけたのでした。
もちろん、彼女はお子さんにそんな話をした覚えもないし、パパも話していないと言います。
あまりの驚きに、思わず言葉を失ったとおっしゃっていました。
私は、妊婦さんの治療の時には、お腹の赤ちゃんの様子も、FTというやり方で探ります。
FTは、患者さんの体の反応をさぐる診断法なので、それを胎児にも同じように応用しているわけです。
私にはごく自然なことなのですが、それがいかにも「赤ちゃんとテレパシーで話しているように見える」らしく、患者さんに「不思議な能力ですね」と言わたりします。
特に妊婦さんの場合、お腹の赤ちゃんとコミュニケーションを取りたいという気持ちが強いので、そのうちに「先生、今日はお腹の赤ちゃんは何か言っていますか?」と聞かれたりします(笑)
本来は、赤ちゃんが元気かどうか、足りない栄養はないか、さえ分かれば十分なのですが、そんな妊婦さんのご要望がある際には、赤ちゃんに「何かママに伝えたいことはある?」と聞くことが増えました。
すると、社交的な赤ちゃんなどは「今日は伝えたいことがある!!」と反応する場合があるのです。
ある赤ちゃんは「青魚がおいしかったの!」と教えてくれました。
お母さんに聞くと「今週、主人が釣りに行ってきて、鯵を釣ってきたんです。それが新鮮でおいしくて。初めて『鯵ってこんなにおいしいんだ』って感じたんですよ。お腹の赤ちゃんも味わっていたんですね」と不思議がっておられました。
「飲んでほしいものがある」というので、いろいろと聞いていったのですが、私の質問の組み立て方が悪くて、答えが絞り込めなかったことがありました。
「温かくて甘い紅茶みたいのが飲みたいってところまで分かったのですが、何か分かりますか?」とお母さんに聞いてみると、ハッとしたように
「あ!きっとそれチャイです」とおっしゃいます。そこでもう一度、胎児に
「チャイが飲みたいの?」と聞いてみると「そう!それ!」という反応。
なんでチャイなんて特殊なものが飲みたいのだろうかと不思議に思っていると、お母さんが謎解きをしてくれました。
「実は、ダンナとトルコ旅行に行って、そのときに授かった子なので、お腹に『トルコちゃん』って呼びかけているんです。トルコではチャイがとてもおいしかったので、チャイのセットを買ってきたんです。さっそく飲みます」と、嬉しそうでした。
こんな不思議なことがたびたびあると、「お腹の赤ちゃんは、パパとママと一緒になって毎日の生活を感じている」と考えないと、辻褄が合わないなという気分になってきます。
胎児の”記憶”があるかどうかは別として、胎児が既に生き生きといろいろな情報をキャッチしているというのは、間違いないように感じるのです。
妊娠って、本当につくづく不思議です。
これを読んでくださっている皆さんにも、かわいい赤ちゃんが早く授かりますように!