みなさんこんにちは。Jです。
GWはどのように過ごされましたか?
私は、外国人の患者さんに「なんでゴールデンウィークって呼ぶの?」と聞かれてしまいました。
「それはね・・・」と私のどうでも良い豆知識を披露しつつ、私のGWは仕事中心で過ぎていきました。
さて、お休み・・・に関連して、今回は「お休み周期の過ごし方」についてお話ししようと思います。
移植や採卵がお休みの周期ってちょくちょくありますよね。
不妊治療をなさっている方にとっては、この「なんにもしない」周期って、無駄に思えて「時間がもったいない」と感じてしまいがちです。
この「お休み周期」をいくつかのケースで考えてみましょう。
1.ホルモン剤を使ってたくさん卵をつくり、たくさん採卵したから、「卵巣を休ませましょう」と言われて、お薬を飲んでいる周期
2.移植をしたけれど、妊娠反応が出なくて生理がきてしまった。「この次の生理が来るまで移植は待ちましょう」と言われて、ホルモン剤は飲んでいない周期
3.移植後、妊娠した(妊娠反応が出た・たいのうも確認できた・心拍も確認できた、など)けれど、その後うまく育たなかったので、生理がきた、あるいは掻把(そうは)手術をした。「hCGの数値が下がるまでお休みしましょう」と言われてホルモン剤は飲んでいない周期
4.不妊治療になんだか疲れてしまって、自主的にお休みしている周期。ホルモン剤は飲んでいない周期
これらは、同じお休み周期でも、少しずつ意味が違います。
1つずつ解説していきますね。
今回は、1のケースについてお話ししたいと思います。
1.ホルモン剤を使ってたくさん卵をつくり、たくさん採卵したから、「卵巣を休ませましょう」と言われて、お薬を飲んでいる周期
この周期は「カウフマン療法」と呼ばれます。ピルなどを飲んで排卵させないようにするので、卵巣が卵を育てるエネルギーを使わずに済み、次回採卵をする際には質の揃った卵が育ちやすいと言われています。
カウフマン療法は、最低2周期は続けたほうが効果が出やすいですので、ここは焦らず2周期お薬を飲んだほうが良いです。
排卵しないので、タイミングを取っても妊娠しません。
そのかわり、基礎体温をつける意味はあまりない周期ですので、思い切ってさぼってしまいましょう!
ついでに、普段がまんしていることを全部解禁にして、心も体も羽を伸ばす周期にするのがおススメです。
不妊治療に大切なのは、このメリハリ。
「妊娠するまでは!」と頑張っていると、肩に力が入ってしまい、かえってホルモンバランスを崩すことにもなりかねないのです。
「頑張る周期」、「リラックス周期」のメリハリをつけて乗り切りましょうね。
次回は、
2.移植をしたけれど、妊娠反応が出なくて生理がきてしまった。「この次の生理が来るまで移植は待ちましょう」と言われて、ホルモン剤は飲んでいない周期
についてのアドバイスをお話ししていこうと思っています。
では、これを読んでくださっているみなさんに、一日も早くかわいい赤ちゃんが授かりますように!!