一度の鍼灸治療で妊娠するか?

みなさんこんにちは。Jです。
寒暖の差で体調を崩していませんか?
私は、せっかく花粉症が山を越したのに、寒暖の差で鼻水が出る日があり、まだマスクを消費し続けています。
さて、今日のテーマは「鍼灸治療の頻度について」です。
前回「妊娠の特効ツボはあるか?」に続いて、主催したセミナーの参加者のかたの疑問にお答えする内容になっています。
結論から先に申し上げると、「一回の鍼灸治療で妊娠に至るのは難しい」というのが事実です。
中には一度だけで妊娠したかたもおられますが、それはかなりラッキーな例だといえます。
なぜ一度では妊娠しないのか、その理由は、「急性」と「慢性」という病気の区別と関連します。
鍼灸に限らず、どんな治療でも、急性の治療は短期間で勝負がつきます。
たとえば、風邪を引いて熱がある場合、病院で薬をもらって、風邪が治ればもう二度と病院に行かなくても大丈夫ですよね?
ぎっくり腰や寝違えの時もそうです。
痛みは激しいですが、短期間で治ってしまうのが急性の病気の特徴です。
それに対して慢性的なものは、治りが悪いのが特徴です。
同じ腰痛でも、ぎっくり腰より慢性腰痛のほうが治るのに時間がかかります。
なぜ時間がかかるかというと、悪くしてからの時間が経っているからです。
人は、痛いところがあると、痛みが出ないようにかばう動きをします。
たとえば筋肉を傷めた場合、筋肉を伸ばすと痛みが出るので、なるべく縮めて、固くして、動かないようにするのです。
内臓もそうです。
弱いところはかばうように、なんとなく背中を丸めた姿勢になってしまったり、心臓や肺の働きが弱いと、うつぶせや横向きで眠ったりします。
そんなふうに、ごまかしごまかししているうちに体が悲鳴を上げ始め、症状が出てくるのが「慢性」とつく病気の特徴です。
では、不妊症はどうか?
多くの場合、妊娠しにくい体質は、長い時間をかけて作られます。
冷え、肩こり、眼精疲労、胃もたれ、不眠、偏頭痛、生理不順、生理痛・・・
症状が一つだけのうちに、鍼灸治療にお越しいただければ、妊娠までそんなに長くはかかりません。
でも、大抵はもっとこじらせてからいらっしゃるので、時間がかかってしまうのです。
どれくらいの頻度で、何回くらい鍼灸治療に通えば妊娠できるか・・・
この問いに答えるのはかなり難しいです。
正直に言うと、本当にケースバイケースで、ご年齢や、ご体質、お体の状態によります。
ただ、多くの場合「週に1回、3か月はみてください」とお伝えすることが多いです。
とはいえ、遅くても3回目くらいの治療で、みなさん何かしらお体の変化を感じられて「これは体に良さそうだ」と実感されます。
そのあとは治療が楽しみになって、「治療が待ち遠しくて」と嬉しそうにお越しいただけるようになります。
鍼灸の良いところは、「妊娠のためのつらい治療」ではなく、「気持ちが良くて、体が楽になって、おまけで妊娠がついてくる」という感じの治療だということです。
鍼灸治療を始めたかたがたは、異口同音に「もっと早くやれば良かった」とおっしゃいます。
まだ経験されていないみなさんは、ぜひ一度、鍼灸治療を受けてみてくださいね。
そのときには、不妊治療の知識が豊富な鍼灸師を選んでいかれると安心です。
というわけで、次回のテーマは、「赤ちゃんがほしいかたに知っていただきたい、鍼灸院の選び方について」です。
これを読んでくださったみなさんに、早くかわいい赤ちゃんが授かりますように!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください