みなさんこんにちは!Jです。
関東ではずいぶん暖かい日が増えてきましたが、それでもまだまだ春特有の気温差があります。
みなさんがお住まいの地域はいかがですか?
ご体調に気を付けてくださいね!
さて、前回に引き続き今回も、「日本授精着床学会 ART生涯研修コース」からの情報をお知らせします。
医療法人三慧会理事長/IVF JAPAN CEO の森本義晴ドクターの発表です。
森本先生は、卵子のミトコンドリアを活性化することで卵子の老化を救うという研究をなさっています。
私にとって興味深かったのは、「不妊治療は統合医療によって成績が上がる」という部分でした。
先生いわく、細胞や臓器を標的とするのは西洋医学、全身のシステムを標的とするのが東洋医学などの方法であり、その両方を使ってチーム医療で患者さんを診ていくことが大事だというお話でした。
東洋医学、鍼・気功、栄養療法、心理療法、運動療法、音楽療法などが挙げられ、具体的な例として
自律訓練法、栄養カウンセリング、フィットネス、フラダンス、アロマトリートメント、受胎鍼、低出力レーザーなどによって妊娠率がアップしている様子が語られました。
このような統合医療を取り入れた患者さんと、取り入れなかった患者さんでは、妊娠率に差が出たとのこと。
正確にいうと、40歳以上の患者さんで、分割胚を1つ移植した例で比べています。
統合医療を取り入れた患者さんの平均年齢は42.1プラスマイナス2.1歳で、妊娠率は20.7%
取り入れなかった患者さんの平均年齢は41.5プラスマイナス1.6歳で、妊娠率は14.3%
その差、6.3%です。
双方ともに、不妊治療の患者さんとしては、決して若くありません。条件が良いとはいえない中でのこの差は大きいと私は思います。
当たり前のことですが、この数字は、妊娠は子宮と卵巣だけでするものではなく”全身全霊でするもの”だということを物語っているのではないでしょうか。
妊娠するためには、リラックスしてストレスを減らすことも大事。
運動して血液循環を良くすることも大事。
栄養のバランスを考えて、足りない栄養がないように気を配るのも大切。
そして、鍼灸治療で気血を動かし、体の深部までケアすることも欠かせない・・・
今のところ、ミトコンドリアを取り換えるなどの治療はまだ実用化されていません。
でも、統合医療的なアプローチは、今すぐにでもできることです。
もし、これをお読みくださっているかたがたで、まだ試していないことがあるようなら、早速始めてみてはいかがでしょうか?
「忙しくてフィットネススタジオに通う時間なんかない」というかたも、速足で駅まで歩くことから始めても良いと思います。
歩きやすい靴で、両手があくようなバッグにして、軽快に大股で15分くらい歩いてみましょう。
出勤時に15分、帰宅時に15分歩けば、一日30分ウォーキングできます。
ただし、会社に着いたら汗はしっかり拭いて、できれば着替えて冷えを予防してくださいね!
これを読んでくださっているかたがたに、一日も早くかわいい赤ちゃんが授かりますように!!