みなさんこんにちは。Jです。
なんだかはっきりしないお天気が続いていますね。
いったん暖かくなった後での寒さはこたえますので、みなさんご体調の管理には十分お気を付けください。
さて、今日はうちの治療院で最近起こった、いのちを巡るエピソードをお話しします。
定期的にお越しになっている、一人の患者さんが「ここ2週間ほど胸の筋肉痛が治らない」とおっしゃいます。
「コーラスの教室で、手拍子を打ちながらリズムをとって歌ったのが悪かったみたい」と胸に湿布を貼っておられます。
「毎日通っている整骨院では、肉離れみたいなものじゃないかと言われているのだけれど、ちっとも良くならないの」
「お風呂に入ると苦しくなるし、5分くらい歩くと息苦しくなるのよね」
うかがっていて、あれ?変だなと感じました。
どういう時に苦しくなって、どういう時は痛くないかを詳しくうかがうと、どうも筋肉痛ではない。
最近人間ドッグを受けたけれど、心臓は問題なかったとおっしゃる。
でも、気になって結果を見せてもらうと、「T波平低」と書いてありました。
「それは労作時狭心症かもしれませんよ。もし、あと1週間その症状が続くようなら、お医者さんに行ってください。そのときに『労作時狭心症かも』というのと『T波平低』という2つのキーワードを必ず言ってくださいね」
と念を押しました。
途中経過ははしょりますが、結果的にそのかたは狭心症の診断を受け、来月手術なさることになりました。
筋肉痛だと信じて処置を続けていたら、いきなり心筋梗塞の発作で命が危なかったかもしれません。
いわばこれは、「救った命」というところでしょうか。
いっぽうで、来週出産なさる妊婦さんの治療院”卒業”もありました。
安産祈願のお守りを差し上げながら、胸がいっぱいになりました。
なにしろ、持病を抱えながらの妊娠でしたので、悪化させないように、お腹の赤ちゃんも元気に育ってくれるように、細心の注意を払いながらの受胎~妊娠管理でした。
私にとっては、ようやくここまでこぎつけたという安堵感とともに患者さんを送り出す、最高の瞬間でした。
幸い、何のトラブルもない妊娠生活でしたので、きっとご出産もうまくいくことでしょう。
これはいわば「育まれる命」です。
ただ、残念なケースもありました。
せっかく心拍もとれて、週数どおりの成長をしていた赤ちゃんでしたが、流産なさったかたがおられたのです。
不育症の治療面で悔やまれる部分もあるのですが、このご経験は、ご本人やご家族にとってとても大きな出来事だったに違いありません。「いろいろなことを考えさせられる経験だった」とおっしゃっておられました。
短い期間だけ天からお腹に降りてくる赤ちゃんは、大きな使命を持っていると言います。
パパやママに気づいてほしいことを、教えにきてくれるのだそうです。
これはいわば「とても短い命」・・・
助かるいのち、
産まれるいのち、
空に戻っていくいのち・・・
どれも大事ないのちです。
ご自分のいのちは、この世で1つしかありません。
そして、産んでもらったいのちです。自分のものではありません。
大事にしましょうね。
なにより、いのちを産めるのは女性だけです。
女性が女性であることを誇れる日本であってほしいと心から願っています。
どうか、これを読んでくださったみなさんに、かわいい赤ちゃんが授かりますように!!