みなさんこんにちは!
小春日和の一日の翌日は雪の予報だなんて、三寒四温にもほどがありますよね。
インフルエンザも流行っているようですので、ご体調にはくれぐれもご注意くださいね。
さて、今日は妊娠の確率についてお話ししようと思います。
不妊治療専門病院によっては、受精卵を移植する日に「妊娠の確率は○%です」と言われることもあるようですが、聞いたこともないというかたもおられると思います。
もともと、健康で若い男女であっても、妊娠する確率はわずか25%~30%くらいと低いのが人間です。
人工授精でも体外受精でも、この確率を超えることはできません。
その上、女性の年齢が上がったり、卵管の閉塞があったり、不妊の期間が長くなったり、男性の精子運動率が下がると、自然妊娠の確率はどんどん下がってきます。
国際医療技術研究所 IMT College の荒木重雄先生による、早見表を見ると一目瞭然です。
http://www.imtcollege.org/information/pdf/081011.pdf
この表で、精子の運動率が25%のところを見てください。
精子の運動率に問題がないと言われるレベルがだいたい25%ですので、ここが基準になると思ってください。
たとえば、女性が32歳で、旦那さんの精子に問題がないと言われていて、フーナーテストも問題なく、子宮卵管造影(HSG)で両方の卵管ともきれいに通っていますよと言われているとしましょう。避妊をやめてから2年で、まだ妊娠していない場合、1年以内に自然妊娠する可能性は27%です。
腹腔鏡検査で卵管が本当に閉鎖していないかを確認した場合で27%なので、子宮卵管造影でOKでも、実は片方は閉塞しているとしても、確率は21.6%です。
この場合、勧められるのはタイミング療法や、人工授精です。
一方、女性が45歳で、年齢以外の条件が上記と全く同じでも、妊娠率は13.4%に下がります。
こうなると、一般的な不妊治療で妊娠するのは効率が悪いと考えられ、高度生殖医療(体外受精など)が勧められます。
まとめると、
○女性の年齢
○男性の精子運動率
○フーナーテストの良し悪し
○子宮卵管造影・腹腔鏡での卵管が閉鎖していないかどうかの確認
○不妊期間の長さ
によって、自然妊娠の確率が変わるということになります。
避妊をやめて1年以上経つのに、まだフーナーテストや子宮卵管造影をやったことがない、旦那さんも精子の検査を受けたことがないというかたは、ぜひ一度検査なさることをおすすめします。
このブログを読んでくださっているかたがたに、一日も早くかわいい赤ちゃんが授かりますように!!