こころのどこかで妊娠を恐れていませんか?

みなさんこんにちは!Jです。
花粉症の季節ですね。
かくいう私も花粉症です・・・例年ならそんなにひどくないのですが、今年はいきなり目が痒くなって充血!から始まりました。
「なんでだ?!」と考えてみたら、ここのところ甘いものをひんぱんに食べていたし、体が冷えていました。
反省して”食い改め”、体をしっかり暖めるようにしたら、けっこう楽になりました。もう目は痒くないです。
みなさまもお試しください。
さて、今日のテーマは「心のどこかで妊娠を恐れていませんか?」です。
「そんなことあるはずがない!今すぐ妊娠したいと思っている」というかたにも、もう一度チェックしてほしい内容です。

「心のどこかで妊娠を恐れている」という言葉でピンと来なくても、「親なんか大嫌い!」という気持ちがあったり
「ああいう親にはなりたくない」と、ご両親のどちらかのことを思っていると、それが妊娠に対する潜在的なブレーキになることがあるようです。
それが実のご両親でなくても、「○○な親にはなりたくない」という気持ちが、つまりは「親になりたくない」というストッパーになっているのかもしれません。
現在の自分は心から妊娠を望んでいても、「親」というものに対するマイナスの感情があると、それを感じた時点の”小さい自分”がちゃんと律儀に「親はキライ!」という気持ちを覚えていて、自分を守るためにどこかで活躍してしまうのかもしれませんね。
ある患者さんは、移植前後の大事な時に必ず風邪をひいたり、熱が出たりします。
慎重に体調管理をしているのに、どうしてなのかと不思議でした。
お話をうかがってみると、思春期にご両親が離婚なさって、ご両親に対してわだかまりがあるのだと、率直に話してくださいました。
「私が妊娠できない理由と、両親のことは関係あるのかもしれないと、うすうす感じていました。
でも、両親を許す気持ちにはどうしてもなれないんです」と、苦しそうにおっしゃいます。
「ご両親を許す必要はないと思います」と私。
「むしろ救ってあげたいのは、多感な時期に心を痛めていた、小さなあなたです。
大好きなお父さんとお母さんが争っていて、何もできない自分の無力感に傷ついて、どれだけつらかったでしょう。
きっと、その小さなあなた”小さいちゃん”の中では、親は自分を傷つける強烈な存在だったでしょうね。
”小さいちゃん”は、自分が傷つかないために、自分が親にならないように頑張っているのかもしれないですね。嫌なものは遠ざけておきたいですからね。
”小さいちゃん”は、妊娠したいあなたの邪魔をしているのではなく、あなたを守ろうとしているのでしょうね。けなげですね」
そうお話すると、ハッとしたお顔になり、
「なんだか、パズルがかみ合ったような気分です。きっとその通りなんだと思います。
じゃあ、私はどうすれば、小さい私を救ってあげられますか?」と尋ねられました。
「現在のあなたは、もしご両親が離婚騒動をしていたとしても、距離をおいて対応できるでしょうし、旦那様に相談することもできますよね。
今のあなたが、昔の”小さいちゃん”を、助けに行ってあげてください。
『もう心配しなくて良いんだよ。私はもう大人になったから、あなたに守ってもらわなくても大丈夫になったよ』って、”小さいちゃん”を抱きしめて安心させてあげてください。
”小さいちゃん”が安心してくれれば、ご両親のこととご自分のことは別なのだと、心から納得できると思います」とお伝えしました。
数週間後、「先生、妊娠のことが不安になるたび、”小さいちゃん”の頭を撫でに行きました。なぜか涙が出て仕方がなかったです。
最近は、あんまり不安感がなくなってきました。それに、不思議と両親のことを思い出す時にも、嫌な気持ちにならない気がします」と微笑んで報告してくださいました。
彼女の次回の移植が待ち遠しいです。
良い結果を期待しています。
このブログを読んでくださっているかたに、一日も早くかわいい赤ちゃんが授かりますように!

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