12月も半ば、隔週更新のブログですので、これが今年最後のごあいさつになります。
今年一年、ご愛読ありがとうございました。
途中、毎週更新から隔週更新にさせていただくというわがままもありました。
その隔週更新にせざるをえなかった理由が、実は、私事のご報告と関係しています。
来春から、なんと私!大学院生になる予定です!

来年の誕生日が来ると50歳になるというのに、半分くらいの歳の子達と講義を受けたり、研究をしたりするわけです。
我ながらバカな決断だと思っています。
でも、患者さんのことを考えると、一銭の得にもならない研究を引き受ける人間が必要だと思ったのです。
大学では、不育症と遅延型食物アレルギー(IgG)との関係と、鍼灸とのかかわりを研究したいと思っています。
不妊症にせよ、不育症にせよ、患者さんにとって一番良いのは、専門のドクターと専門の鍼灸師が協力して患者さんを支えることですが、現状ではそうなっていません。
なぜかといえば、西洋医学サイドが鍼灸を”医療”として認めていないからです。
鍼灸をおまじないのようなものだと考えるドクターが、鍼灸師と連携していこうとは思うはずはありません。
鍼灸は、数千年の歴史に磨かれた”医療”であると私は思っています。
「理屈は分からないけど、効くんだから、それでいいじゃん」というのが、私たち治療家の立場です。
「いや、エビデンスがないから信用できない」というのがドクターの立場。
「だったら、西洋医学のやり方で鍼灸の効果を証明してみませしょう」というのが研究者の立場です。
西洋医学と連携していくためには、あえて西洋医学の土俵に登って実証していくことも大事なことなのです。
誰のためでもなく、患者さんのために・・・
いつの日か、西洋医学のドクターと鍼灸師がお互いの得意分野を担当して、患者さんに最大の治療効果を出せる日が来れば・・・というのが私の夢です。
遠い夢を語って、今年最後のご挨拶とさせていただきます。
来年もご愛読よろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください


