みなさんこんにちは、Jです。
今年は例年より梅雨入りが早かったですね。
気温があまり高くなくても、ジメジメしているせいで薄着のほうが気持ち良かったりしますね。
でも、薄い寝具で寝ると、朝方冷えこんで風邪を引いたりしますのでご注意ください。
私もまんまと鼻風邪を引きました!でも、すぐに同僚のYに鍼灸治療をしてもらったおかげで、一日で症状が取れてしまいました!こういうとき、鍼灸師って便利ですね。
さて、前置きが長くなりましたが、今日は「病院のクチコミ、どこまで信じる?」というテーマです。
ここでいうクチコミは、ネット上に書き込まれたクチコミを指します。
不妊治療は、どうしても相談相手が少なくなりがちです。
治療していることは、ご両親や会社の人たち、友達にも内緒というかたも多いでしょう。
そうなると、どうしてもネット検索に走る傾向があるのです。
不妊治療の病院を初めて探すとき、あるいは治療の結果が思わしくなく、転院を考えるとき、どうしても病院の評価クチコミを頼りにしてしまうという方も多いでしょう。
それは当然のことだと思います。あまたある病院をすべて実際に試すわけにはいかないのですから。
クチコミで名前がよく出てくる病院はどうしても気になるし、芸能人が通っていたと聞けば気になるし・・・
「私はここで妊娠しました!」という書き込みが多ければ「ここにしよう」と思うでしょうし、
「ここに1年通いましたが、結局妊娠できませんでした」と書き込みがあれば、「ここはやめよう」と思うかもしれません。
書き込みの数にも同じことが言えます。
仮に、1000人通っている病院で10人が「妊娠しました!」と書き込んでいたとしても、別の10人は「クチコミを信じて通ってみたけれど、妊娠しませんでした」と書いているかもしれないのです。
あるいは、500人通っている病院で5人が「妊娠しました!」と書いていても「こっちは少ないなあ」という印象になってしまうかもしれません。それは予期せぬトリックにもなりうるわけです。
また、レストランのクチコミ評価がいくら高くても、あなたの舌に合っているかは保証できないのと同じで、病院との相性もまた人それぞれです。
一番大事なのは、その病院がご自分が考えている条件にどれだけ合致するか、です。
どんなに良いと言われている病院でも、通えないのでは本も子もありません。
冷静に、「その病院に通うとしたら」と考えてシュミレーションをしてみてください。
1.ご自宅から通いやすいところ(働いているかたは、会社から近いところ)かどうか
あまりに遠いと、通うのがおっくうになってしまいます。 不妊治療は1年かかるとイメージしておいたほうが無難です。「一度の治療で妊娠できるから、ちょっとの間だけ頑張ればいいや」と思って病院を決めると、その後がつらくなってしまいます。
2.勤務時間が終わってから行けるような診療時間か。
お仕事をなさっているかたは、仕事が終わりに受診できる、遅くまで受け付けをしている病院がおすすめです。また、朝の出勤前に行けるような診療時間も便利だと思います。
治療が始まると、どうしても平日に通院しなければならないことが多いので、毎回半休を取るにも限界があると思います。採卵や移植の日はお休みを取るにしても、お注射や卵胞のチェックなどは、仕事に影響しない時間の通院が可能だと助かると思います。
3.料金は何とかなる金額か
体外受精は自由診療ですので、病院によって値段が違います。
予算の中で、納得できる金額を設定したいものです。安いから良いとか、高いから悪いというわけはありません。
高い病院には高いなりの理由があるので(注射の回数が多いとか、内診回数が多いとか、毎回採血するとか、ラボが忙しいと、その人件費とか)、納得できるかどうかが大事です。
4.体外受精のみか、人工授精もやってくれるか
初めて治療される場合、初めは人工授精を試したいというかたもおられるでしょう。
病院によっては人工授精は行わず、体外受精専門のところもあります。
また、体外受精で妊娠しなかったかたが、人工授精にステップダウンすることで妊娠する場合もありますから、現在体外受精を繰り返しているというかたも一考の余地があると思います。
5.産科は併設されているか
残念ながら、ほとんどの不妊クリニックには産科は併設されていません。胎児の心拍がとれたら紹介状とともに卒業となります。
でも、実はこの期間が一番不安で、体調も不安定なので、併設されている産科があれば一番安心なのです。
6.どのような治療をしてくれるのか
患者さんによっては、ホルモン剤が合わなくて、まれに体調を崩すかたもおられます。
そういうかたは、新しい病院を探すとき、”なるべく低刺激”の、あるいは”薬を使わない”病院を探されることでしょう。
ただ、初めて不妊治療をなさるかたが「自然」や「低刺激」という言葉だけで「そのほうが良い」と思われるのは早計かもしれません。
ホルモン剤にもいろいろ種類がありますので、それらをどう組み合わせていくかで副作用を少なくすることも可能です。また、ホルモン剤で刺激していくつ卵が採れるかが、卵巣の働きを計る1つの指標にもなります。
また、自然周期だと一度に採れる卵は1つですから、それが受精しなかったり育たなかったりしたら、その周期はそれで終了です。働く女性にとって、毎月毎月5回も6回も通院して採卵するのは、かなりな時間的負担になると思います。
卵巣が元気なうちに、一度にたくさんの卵を採っておいて、それを徐々に移植していくほうが、働く女性にとってはかえってストレスが少ないかもしれないのです。
ですが、これもそれぞれの患者さんの考え方次第ですし、体調との兼ね合いでもあります。
ホルモン剤を変えても変えても具合が悪くなってしまうかたに、刺激法は辛すぎますし、「私は専業主婦だから、通院回数が多くても体に負担のないほうがいい」というかたには自然周期のほうが向いていると言えるでしょう。
では、おすすめしたい、病院選びの賢い方法とは?
1.クチコミはあくまで参考程度にして、ご自分の条件に照らし合わせて候補の病院を絞込みます。
2.、候補の病院に電話をかけてみて、対応の印象が良いかどうかをチェックします。
忙しすぎる病院はぞんざいな対応になりがちです。「そんなの気にしない」というかたなら良いのですが、そういうスタッフが多い病院は、通っているうちに気分がささくれてストレスになります。
3.ほとんどの病院では不妊学級や、治療説明会などを行っているので、それに参加してみると良いと思います。
病院の雰囲気や混雑ぶりが垣間見えるので、通院イメージもわきやすいと思います。
相性の良い病院やドクターに巡り合って、可愛い赤ちゃんに恵まれると良いですね!