みなさんこんにちは!Jです。
アップが一週遅れてすみませんでした。
台風が日本列島を縦断するとかしないとか言われている不穏な週ですが、
これを読んでくださっているみなさんの妊活は順調でしょうか?
さて、今日は「いつ妊娠を喜べば良いの?」と題してお話をしていこうと思います。
みなさんは「妊娠したい」と思っておられるわけですから、自然妊娠を狙っているかたでも、生理が遅れればきっと妊娠検査薬を使われると思います。
また、受精卵を移植した場合は判定日に妊娠判定があるので、そこで(+)か(-)、つまり、妊娠しているかしていないかが分かることになります。
妊娠検査薬で調べて、クッキリと妊娠判定(+)が出たら・・・
やった!妊娠した!!
と大喜びするのがふつうですよね。
決して不安にさせるつもりではないのですが、でも、妊娠検査薬で(+)が出たからといって、全員がそのまま出産にいたるわけではありません。
というのは、人間というのはかなり複雑な構造をした生物なので、ある程度の確率で失敗が起こるのです。
正しい時期に、正しい手順で育っていけないと、生まれてこれないほどの不具合が起きてしまいます。
そうなると、「間違えちゃった」ということで、お腹の中でそれ以上育たなくなり、流産してしまうのです。
これは自然流産率と呼ばれ、どうしても止められない流産です。
ただ、この自然流産のほとんどは7週までに起こります。
7週といえば、胎児の心拍が確認できるころです。
妊娠を確認するまでの典型的な例を時系列でまとめると・・・
1.生理が遅れているかな?(4週目)
2.妊娠検査薬で判定(5週目)
3.婦人科で超音波検査、胎嚢(たいのう)が見える(6週)
4.婦人科で超音波検査、心拍が見える(7週)
これには多少個人差があります。少し遅くなることもありますし、もっと早く見える場合もあります。(1週ずつ早くなることも)
では、この中のどの段階で喜んで良いか・・・
私は、喜んで良いのは「心拍確認後」だと思っています。
日本産婦人科学会資料でも、心拍を確認後の流産は数パーセントだとされています。
http://www.jsog.or.jp/PDF/50/5005-111.pdf
不妊治療専門のクリニックでは、心拍を確認したら卒業、というケースが多いのはそのためです。
こんな話を聞くと怖くなってしまうかたもおられるかもしれませんが、実は自然流産はかなりの頻度で起こっています。
ちょっと生理が遅れたな、と思っていたら生理がきた、というような場合も実は自然流産していたということも往々にしてあるのです。
私はむしろ、妊娠検査薬で(+)だったのに、心拍確認できずに生理がきてしまった状況を、「流産した」と悲観的にとらえる必要はないと思います。
「いいところまで行った!これで授精して着床できることがわかった!」と考えてほしいのです。
では、心拍確認後に流産してしまったら?・・・
それはまた、次回お話いたしましょう。
最後に、これを読んでくださっているみなさんに、かわいい赤ちゃんが授かりますように!!