心拍確認後に流産してしまったら

みなさんこんにちは!Jです。
だいぶしのぎやすくなってきた首都圏ですが、皆様のお住まいの地域はいかがですか?
大学院が夏休みだったのに、その分の時間を有効に使うことなく、ブログの更新が滞ってしまって申し訳ありませんでした。
たるんだ気持ちを引き締め直し、お約束した内容について1つずつ解説していきますね。
まず、今回は「いつかは赤ちゃん!セミナー〈プレミアム〉」の前に「次回お話しします」とお約束した内容、
「妊娠をいつ喜べば良いの?」シリーズ
http://haplus89.blog.fc2.com/blog-entry-81.html 心拍を確認した後に流産をしたら・・・ということについて、今回はお話いたします。
心拍を確認したら、晴れて「妊婦さん」となり、不妊治療の専門クリニックに通っていらしたかたは紹介状を持って産院に転院となります。
その後、流産することは案外少なくありません。
理由の1つには、近年のエコー性能が良くなって、ごく初期の弱い心拍がとれるようになったことが挙げられます。
12週までに流産した場合、そのほとんどは胎児の遺伝子に何らかの異常があることが理由だと言われています。
人間という生き物は、とても複雑にできていますから、ある程度のエラーが起こることは仕方がないのです。
ただ、それが2回続くとなるとちょっと心配になってきます。
というのも、流産を繰り返してしまう病態の「不育症」である可能性が考えられるからです。
単に2回続けて胎児の遺伝子に異常があったのかもしれませんが、母体側で胎児を拒んでしまう何らかの要因があるのかもしれません。
妊娠はしても、生きた赤ちゃんに会えない病気・・・それが「不育症」です。
とはいえ、治療が可能です。バイアスピリンや、重症の場合でもヘパリン注射を行えば、多くの場合元気な赤ちゃんを産むことができます。
私のところの治療院でも、不育症の患者様を多く拝見していますが、ちゃんと管理さえできれば元気な赤ちゃんと会えます。
問題は、ご自分が不育症だと知らずに妊娠・流産を繰り返してしまう場合です。
特にご年齢が上になってくると、妊娠のタイムリミットが迫ってきてしまいます。
何度も流産を繰り返しているわけにはいかないと焦るお気持ちも出てくることでしょう。
ですから、心拍確認後に流産したら、不育症検査を考えてみてください。
ドクターは「今回は残念だったけど、まだ不育症を疑うのは早いよ」とおっしゃることでしょう。
しかし、妊娠のタイムリミットが近づいているようでしたら、検査を考えてみてください。
血液検査でわかることですから、不育症も得意としている不妊治療のクリニックでしたらすぐに調べてくれることでしょう。
ただ、不育症に関しては、まだ新しい病気で、専門医が少ないのが現状です。
心拍確認後の流産を2回以上繰り返しているというかたは、ぜひ専門医を訪ねてみてください。
安い検査ではありませんが、安心して次回の妊娠に臨める安心料として考えてみてはいかがでしょうか?
こちらは、厚生労働省のサイトで、不育症を扱っている病院の一覧です。
全国の不育症相談窓口
厚生労働省の不育症研究班のサイトはこちらです。
患者様向けに分かりやすく書いてあります。
不育症研究班
このブログを読んでくださっている方々に、一日も早くかわいい赤ちゃんが授かりますように!!

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