みなさんこんにちは!
また予定より更新周期が開いてしまってすみません。
言い訳をさせてもらうと、大学院の研究計画発表会という、わりと大きなことがありまして、スライドの用意などが間に合わず、準備のためにてんてこ舞いしていました。
すみませんでした。
さて、今日は男性に知ってほしい精子の情報についてお話しようと思います。
ちょっとお勉強的なお話になるので、分かりやすくするため、何回かに分けてお話しするつもりです。
まずは、一般の精子検査について。
精子の検査をしたことがないという男性は、まずは精子の検査をしてみてください。
婦人科や不妊治療専門クリニックに行くのが嫌だという場合は、泌尿器科で構いません。
「自分はちゃんと射精できるから問題ないはず」
「以前、妊娠させたことがあるから大丈夫」というのは、しなくて良い理由になりません。
なぜなら、射精するかどうかと、精子があるかないかは全く別の問題であり、
精子の数や奇形率(正常精子率)などは変動するため、現在の精子の状態を知っておく必要があるからです。
まずは、精子検査を受けましょう。
不妊の検査は、女性の場合、痛みを伴う検査もあります。
その点、男性の精子検査は全く痛みがありません。お二人の子供を身ごもりたいという女性の苦労を思えば、少々の恥ずかしさは我慢してもらえないかな、と私は思います。
次は、精子検査を受けた方についてです。
「自分は精子の数にも正常精子率にも、量にも問題なかったから、自分には全く問題がない」と思っている男性、実はそれが大間違いなのです!
通常の不妊治療専門クリニックで行われている精子検査では、いわば精子の動きと数しか測っていません。
しかし、受精や着床に一番大事な要素は、精子の遺伝子です。
精子の遺伝子は簡単に傷ついてしまうのですが、そのことは案外知られていません。
もちろん、遺伝子に傷がついていれば、受精や着床に問題が起こりやすくなります。
「俺は問題ない」と思っている男性にこそ、実は問題があった、ということかもしれないのです。
ただ、幸いなことに、精子はどんどん新しく作られていきます。
そこが、産まれてくるときにすでに数が決まっている卵子と違うところです。
精子の遺伝子の傷は、生活習慣を改めたり、ちょっとした治療をすることでグンと減るのだそうです。
次回から、その具体的な方法などについてお話をしていきます。