基礎体温と低体温(7)

Yです。
いよいよ冬も本番ですね。
急激な気温低下で、体調を崩されているというお話も結構耳にしています。
体温の健全な状態を維持するというのは、
健全な体力を維持していることと同じ。
それだけ体温維持というものはとても大事なことなんですね。
さて、
前回は低体温の発生原因について取り上げました。
今回は
自分のからだを低体温にさせないための工夫と
低体温を改善させる方法、について考えていきましょう。

昔の時代から学ぶ低体温予防・改善法 低体温の原因は
そもそも われわれが
現代的な生活をしていること
にあります。
いきなり、現代的な生活をしているから、と言われても
良くお分かりにならないと思います。
ではこう言い替えるとどうでしょう?
生活道具が便利になり、全身をくまなく動かす生活をしなくなった。
どうでしょう?
はたして一日にどれだけ身体を動かして生活していますか?
会社ではほとんど椅子に座りっぱなしだったり、
通勤や移動は電車やバス、タクシーや自転車ばかりで、
歩く事などほとんどしていないのではないでしょうか?
なので、ここでタイムスリップ。
高度経済成長より前の暮らし、
昭和20年代から30年代前半をイメージしてみることにしましょう。
今でいえば、70歳代から80歳に差し掛かった年代の人達が、
20代になり、結婚、妊娠適齢期を
迎えた頃というイメージです。
当時まだまだ家事労働は
ほとんど電化されていなくて、
彼らの母親達はまさに「肉体労働者」でした。
一方、その子供達、つまり結婚適齢期を迎えていた世代は、
子供の頃から全身を一杯に動かす遊びに慣れ、
成人してからも、
常にからだを動かす習慣、
いつでも運動できる体を持っていたことでしょう。
家庭でも家事の手伝いをやらされ、重いものを運び、四つ這いで床を拭き、
体つきが細い方でも、
筋肉は全身にわたって発達していたことでしょう。
また、車が移動手段の主流ではないこの時代は、
どこに行くのもみな「歩き」。
夜間など路上照明などほとんど無く、とても一人歩きは出来ませんから
夕方には多くの人は帰宅して、
日没が早くなる冬には、
夕方にはもう食事の準備を終えていなくてはなりません。
今から思えば人間が日中以外に外で活動できる時間はずっと短く、
しかもずっと不便で、
やれる仕事量もずっと限られていたと思います。
その後、経済成長期を経て、
世界でもトップクラスの便利で恵まれた国になったわけですが、
経済成長を過ぎ、安定期を迎えた日本で、
今またあのかつての不便な暮らしに戻ろうというのはもはや無理です。
しかし
そこで失ったものが
いま、低体温を発生させる要因として凝縮されていると
いうのは少し皮肉です。
利便性の良さから得られた便利さと引き換えに
失われた身体の能力。
じつは不便さから失ったものはとても大きいのです。
いま低体温を改善させるため必要なことは
かつて先人が当たり前のようにしていた事柄を
私たちの現代の生活に少し加える。ということ。
低体温にならないためにしたいこと すべてに通じるポイントは、
「よく遊び、よく歩き、よく噛んで、食べ過ぎず、早く眠り、早く起きる」
です。
それに加えるポイントとして
 PCや携帯電話等で目をあまり使いすぎない。目を休める。
 刺激物や甘いものを食べ過ぎない。
 タバコを吸わない。
 普段からゆったりと呼吸をするように心がける。
 
 時間にゆとりを持ちセカセカしない。
 人やものに対して過剰にイライラしない、怖がらない。
いかがでしょうか?
現代人の生活習慣はかつてと比べて大きく変わりました。
けれど、いま述べたポイントは、
心がけ次第で現代の生活に取り入れる事が
十分に可能です。
ぜひ活用してみてください。
子どもに拡大する低体温 低体温は
いまや小学生や幼児期の間でも問題にもなっています。
体温が低い=細菌やウイルスに対する耐性が低い。すぐ風邪を引く。アレルギーが多い。
     =体の動きが悪く、すぐ頭痛や腹痛を訴える。
     =根気がなく、すぐに疲れやすい。ジッと座っていられない。
いまこれを読んで頂いている皆さんが小学生だった頃、
周りにはこの様な子ども達は、これほどには目にしなかったのではないのでしょうか?
子ども達の暮らしは、いままで以上に深夜化し、夜遅い時間に食事を摂る事も増え、
また朝食も摂らないまま登校し、学校ではいつもグッタリ。
塾通いの子どもは余計にストレスも多い事でしょう。
外遊びをほとんどせず、運動量が圧倒的に減ったことで筋力は十分に発達せず、
その代わりに、ゲーム等で目を酷使し、背中は猫背になり、体は凝ってしまいやすい。
こんな子どもが1クラスに何人もいる様なのです。
この現象はしかし我々大人にもしっかり当てはまります。
現代の子どもの問題は、大人の問題の縮図。
ご自分に当てはめて考えて生活してみましょう。
以上、
低体温に陥る原因と、
低体温から脱出、改善するためのヒントを
取り上げてみました。
女性にとって、正しい生活リズム、健康的な月経を迎えて過ごす事は、
赤ちゃんをおなかに宿す為だけでなく、
お肌の艶や張りを保つ美容面に対しても
とっても重要。
絶対に欠かす事のできない「基礎工事」のような事なのです。
周期ごとの体温の変動が、常に自分の身で起こっている事、
そして、それが女性にとって絶対に必要不可欠だという事を自覚して、
女性らしい、美しく健やかな体作りをしていってください。
これで「基礎体温と低体温」のシリーズは終わりです。

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