みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
横浜の治療院は4日から営業で、年末年始のお休みは30日からの合計5日間。
めったにない連休です。
私は「怠け者の節句働き」と笑われながら、この休みの間に不妊治療の資料をまとめようと思っています。
学会に行くと、毎回新しい情報を得られるのですが、学会誌を取っておくだけでは、患者さんにお話ししようとしたときに詳細がすぐには探せません。
「あれー、どこだっけ?」ってことになってしまいます。
ちゃんとデータにしなければ・・・と思いながら、そのままになっているので、そいつをやっつけようと思っています。
さて、みなさんの今年の抱負はなんですか?
たぶん「妊娠」も抱負の1つでしょうね。
「今年こそ!!」と思っているかたは、ぜひ今まで試したことのない方法を試してみられると良いと思います。
○不妊治療専門病院を転院する
○ファスティングに挑戦する
○早寝早起きに生活をシフトする
○運動習慣をつける
○冷えを改善する方法を全部取り入れる
そして、鍼灸治療を試してみる
高度生殖医療(ART)の知識もきちんと持った鍼灸師と、二人三脚で妊娠を目指しましょう!
きっと大きな支えになってくれるはずです。
今年こそ、あなたに可愛い赤ちゃんが授かりますように!!
ブログ
今年最後のごあいさつと、私事のご報告
みなさんこんにちは、Jです。
12月も半ば、隔週更新のブログですので、これが今年最後のごあいさつになります。
今年一年、ご愛読ありがとうございました。
途中、毎週更新から隔週更新にさせていただくというわがままもありました。
その隔週更新にせざるをえなかった理由が、実は、私事のご報告と関係しています。
来春から、なんと私!大学院生になる予定です!
治療院は週に2日くらいお休みすることになりそうですが、卒業までの2年間は、大学院と鍼灸師の2足のわらじを履くつもりでいます。
来年の誕生日が来ると50歳になるというのに、半分くらいの歳の子達と講義を受けたり、研究をしたりするわけです。
我ながらバカな決断だと思っています。
でも、患者さんのことを考えると、一銭の得にもならない研究を引き受ける人間が必要だと思ったのです。
大学では、不育症と遅延型食物アレルギー(IgG)との関係と、鍼灸とのかかわりを研究したいと思っています。
不妊症にせよ、不育症にせよ、患者さんにとって一番良いのは、専門のドクターと専門の鍼灸師が協力して患者さんを支えることですが、現状ではそうなっていません。
なぜかといえば、西洋医学サイドが鍼灸を”医療”として認めていないからです。
鍼灸をおまじないのようなものだと考えるドクターが、鍼灸師と連携していこうとは思うはずはありません。
鍼灸は、数千年の歴史に磨かれた”医療”であると私は思っています。
「理屈は分からないけど、効くんだから、それでいいじゃん」というのが、私たち治療家の立場です。
「いや、エビデンスがないから信用できない」というのがドクターの立場。
「だったら、西洋医学のやり方で鍼灸の効果を証明してみませしょう」というのが研究者の立場です。
西洋医学と連携していくためには、あえて西洋医学の土俵に登って実証していくことも大事なことなのです。
誰のためでもなく、患者さんのために・・・
いつの日か、西洋医学のドクターと鍼灸師がお互いの得意分野を担当して、患者さんに最大の治療効果を出せる日が来れば・・・というのが私の夢です。
遠い夢を語って、今年最後のご挨拶とさせていただきます。
来年もご愛読よろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください

12月も半ば、隔週更新のブログですので、これが今年最後のごあいさつになります。
今年一年、ご愛読ありがとうございました。
途中、毎週更新から隔週更新にさせていただくというわがままもありました。
その隔週更新にせざるをえなかった理由が、実は、私事のご報告と関係しています。
来春から、なんと私!大学院生になる予定です!

来年の誕生日が来ると50歳になるというのに、半分くらいの歳の子達と講義を受けたり、研究をしたりするわけです。
我ながらバカな決断だと思っています。
でも、患者さんのことを考えると、一銭の得にもならない研究を引き受ける人間が必要だと思ったのです。
大学では、不育症と遅延型食物アレルギー(IgG)との関係と、鍼灸とのかかわりを研究したいと思っています。
不妊症にせよ、不育症にせよ、患者さんにとって一番良いのは、専門のドクターと専門の鍼灸師が協力して患者さんを支えることですが、現状ではそうなっていません。
なぜかといえば、西洋医学サイドが鍼灸を”医療”として認めていないからです。
鍼灸をおまじないのようなものだと考えるドクターが、鍼灸師と連携していこうとは思うはずはありません。
鍼灸は、数千年の歴史に磨かれた”医療”であると私は思っています。
「理屈は分からないけど、効くんだから、それでいいじゃん」というのが、私たち治療家の立場です。
「いや、エビデンスがないから信用できない」というのがドクターの立場。
「だったら、西洋医学のやり方で鍼灸の効果を証明してみませしょう」というのが研究者の立場です。
西洋医学と連携していくためには、あえて西洋医学の土俵に登って実証していくことも大事なことなのです。
誰のためでもなく、患者さんのために・・・
いつの日か、西洋医学のドクターと鍼灸師がお互いの得意分野を担当して、患者さんに最大の治療効果を出せる日が来れば・・・というのが私の夢です。
遠い夢を語って、今年最後のご挨拶とさせていただきます。
来年もご愛読よろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください



第5回 「いつ赤セミナー」は無事終了いたしました。
第5回 「~不妊カウンセラー&専門鍼灸師が教える~いつかは赤ちゃん!セミナー」は
無事に終了致しました。
当セミナーは、今回でおかげさまで5回目を迎える事が出来ました。
ご参加頂きました皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
今回はご参加予定のご夫婦の数組が直前でお取り消しになり、少人数のアットホームなセミナーとなりました。
その分、お一人おひとりと向かい合いながら、
和気あいあいとリラックスした雰囲気の中で
セミナーを行う事が出来ました。
今回も、参加者の皆さまは熱心に私たちの講義にメモを取り、一生懸命ストレッチに参加してくださいました。
今回は趣向を変えて、
「妊娠のためにして検査しておきたい西洋医学的項目」に加えて、
東洋医学的にもしておきたいセルフチェックや養生法を新たにラインナップ。
シンプルで取り組みやすい、けれど意外と難しいエクササイズなど、
前回までの豊富な内容を、今回はさらに深めてご提供出来たと自負しています。
ただ今日の様子の写真を撮り忘れたのは痛い!!
非常にいい雰囲気でしたので、その様子がお知らせできなくて本当に残念です。
ご参加の方から
たくさんのご感想をいただき、本当に感謝しています。
頂いたご意見を活かし、次回さらに良いものをご提供できるように頑張ります。
次回の第6回セミナーは
年末年始ということもあり、
現時点では
日時など詳細はまだ決まっておりません。
セミナー内容も、今回のご参加者のご意見をふまえ、
より一層に磨きをかけていきたいと思います。
決まり次第、FB上でご案内致しますので、
今後も逐次のフォローをよろしくお願い致します。
無事に終了致しました。
当セミナーは、今回でおかげさまで5回目を迎える事が出来ました。
ご参加頂きました皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
今回はご参加予定のご夫婦の数組が直前でお取り消しになり、少人数のアットホームなセミナーとなりました。
その分、お一人おひとりと向かい合いながら、
和気あいあいとリラックスした雰囲気の中で
セミナーを行う事が出来ました。
今回も、参加者の皆さまは熱心に私たちの講義にメモを取り、一生懸命ストレッチに参加してくださいました。
今回は趣向を変えて、
「妊娠のためにして検査しておきたい西洋医学的項目」に加えて、
東洋医学的にもしておきたいセルフチェックや養生法を新たにラインナップ。
シンプルで取り組みやすい、けれど意外と難しいエクササイズなど、
前回までの豊富な内容を、今回はさらに深めてご提供出来たと自負しています。
ただ今日の様子の写真を撮り忘れたのは痛い!!
非常にいい雰囲気でしたので、その様子がお知らせできなくて本当に残念です。
ご参加の方から
たくさんのご感想をいただき、本当に感謝しています。
頂いたご意見を活かし、次回さらに良いものをご提供できるように頑張ります。
次回の第6回セミナーは
年末年始ということもあり、
現時点では
日時など詳細はまだ決まっておりません。
セミナー内容も、今回のご参加者のご意見をふまえ、
より一層に磨きをかけていきたいと思います。
決まり次第、FB上でご案内致しますので、
今後も逐次のフォローをよろしくお願い致します。
いよいよ今週末、赤ちゃんセミナーです
みなさんこんにちは!Jです。
すっかり寒くなりましたね。
さて、今週末の日曜日はうちの治療院が主催する『いつかは赤ちゃん!』セミナーです。
まだ、定員に若干余裕がありますので、よろしければメールでお問い合わせ・ご予約をください。
いつ赤第5回
いつ赤セミナー 第5回を迎えて新しくなったこと いよいよ 11/24(日) 午後2時より
隔月恒例となりました「いつかは赤ちゃんセミナー」が開催されます。
9月に予定していた当セミナーを延期しただけの価値があるかと思います。
今回が前回までと内容で違っている点は、
せっかく不妊・不育治療に精通した、鍼灸師が開くセミナーなのですから、
妊娠することに対しての東洋医学的な捉え方や養生方法など
「私でも出来そうな日常生活の工夫と養生」
をもっとしっかりと盛り込んだ内容に
改良したという点です。
エクササイズの内容ももっとシンプルに、
けれど自分の体の現状にびっくりされるに間違いない運動法になっています。
全ては会場にいらしてみてからわかります
運動のしやすい服装でいらしてくださいね。
会場の開場時間は午後1時30分
終了はおよそ4時になります。
定員は10名
お席の残数はあと2-3席ございます。
ご参加のご希望はメール info@haplus89.com
にてお問い合わせ下さいませ。
すっかり寒くなりましたね。
さて、今週末の日曜日はうちの治療院が主催する『いつかは赤ちゃん!』セミナーです。
まだ、定員に若干余裕がありますので、よろしければメールでお問い合わせ・ご予約をください。
いつ赤第5回
いつ赤セミナー 第5回を迎えて新しくなったこと いよいよ 11/24(日) 午後2時より
隔月恒例となりました「いつかは赤ちゃんセミナー」が開催されます。
9月に予定していた当セミナーを延期しただけの価値があるかと思います。
今回が前回までと内容で違っている点は、
せっかく不妊・不育治療に精通した、鍼灸師が開くセミナーなのですから、
妊娠することに対しての東洋医学的な捉え方や養生方法など
「私でも出来そうな日常生活の工夫と養生」
をもっとしっかりと盛り込んだ内容に
改良したという点です。
エクササイズの内容ももっとシンプルに、
けれど自分の体の現状にびっくりされるに間違いない運動法になっています。
全ては会場にいらしてみてからわかります
運動のしやすい服装でいらしてくださいね。
会場の開場時間は午後1時30分
終了はおよそ4時になります。
定員は10名
お席の残数はあと2-3席ございます。
ご参加のご希望はメール info@haplus89.com
にてお問い合わせ下さいませ。
不育症かもしれないと疑うとき
みなさんこんにちは、Jです。
台風が何度も来たかと思えば、急に寒くなったりして、体調の管理が難しいですね。
みなさんも風邪にはお気を付けください。
さて、今回は「不育症かもしれない」と疑うとき、と題してみました。
不育症とは、妊娠はしても、流産や死産を繰り返してしまう病気です。
2回以上続けて流産をした場合に、不育症が疑われます。
検査しないと不育症かどうかは確定できないのですが、検査が中途半端な場合も不育症が見逃されてしまい、治療の機会を失っているかたもおられます。
二人目以降に不育症が発覚することもあります。
一人産んでいるから問題ないわけではないのです。
当院では、不育症の治療に力を注いでいます。
不育症であることが見逃され、治療されないことで流産してしまう赤ちゃんの数は、年間5万人以上とも言われています。
一方、”不妊症”の治療によって出産される赤ちゃんの数は年間3万人くらいですから、それと比べても大きな数字だということがわかっていただけると思います。
失われる赤ちゃんの数という、数字の問題もあるのですが、一番大きいのは心の問題です。
不育症の場合、「妊娠した!うれしい!」という人生最大の喜びから、わが子の命を失うという、人生最大の悲しみへと急降下してしまうわけで、それを経験するご夫婦の気持ちを思うとたまりません。
まして、ご自分が不育症だと知らなかったために、お腹の赤ちゃんを死なせてしまったという、罪の意識に涙する患者さんを目の前にすると、どんな慰めの言葉も届かないことを思い知らされます。
本当は、「赤ちゃんを死なせてしまった」のではなく、赤ちゃんは「ママ、不育症の検査をしてね。次にママのところに来たいと思っている兄弟のために、それを知らせに来たよ!」と命をはって教えに来てくれたのだと思うのです。
だからこそ私は、患者さんのお気持ちが落ち着くのを見計らって、「不育症の検査をなさってみてはいかがですか?」とおすすめすることにしています。
それが、赤ちゃんの声を代弁する、鍼灸師のつとめだと思っているからです。
そして、検査するなら、半端な検査ではなく、きちんとすべての項目を網羅してもらいたいと思います。
不育症に対する理解は、婦人科医でもまだまだ乏しいのが現実です。
患者さんの中には、不育を疑って検査したいと希望したところ、ドクターの判断で「この項目だけ心配だから、この数値だけ検査しましょう」というように一部の検査だけされた方がおられます。
その結果、「問題ないから不育症ではないですね」と言われたものの、その後も流産してしまったのです。
専門の病院で検査をおすすめしたところ、やっぱり不育症で、ヘパリンの自己注射が必要と診断されるレベルでした。
不育症はこわい病気ではありません。
きちんと診断されて、正しい薬を使えば、ほとんどのかたが満月齢で出産できるのです。
当院に通ってくださった患者さんで、専門医の診断を受け、きちんと薬を使ったにもかかわらず流産したかたは、今のところゼロです。
ただ、不育症はまだまだ研究途上であるため、詳しく知っている医師が少ないのも事実。
どうか、専門の病院で、きちんとした診断を受けていただきたいと思います。
厚生労働省も、不育症研究班を立ち上げました。
このサイトには、全国の不育研究機関も紹介されています。
ぜひご一読ください。
http://fuiku.jp/
台風が何度も来たかと思えば、急に寒くなったりして、体調の管理が難しいですね。
みなさんも風邪にはお気を付けください。
さて、今回は「不育症かもしれない」と疑うとき、と題してみました。
不育症とは、妊娠はしても、流産や死産を繰り返してしまう病気です。
2回以上続けて流産をした場合に、不育症が疑われます。
検査しないと不育症かどうかは確定できないのですが、検査が中途半端な場合も不育症が見逃されてしまい、治療の機会を失っているかたもおられます。
二人目以降に不育症が発覚することもあります。
一人産んでいるから問題ないわけではないのです。
当院では、不育症の治療に力を注いでいます。
不育症であることが見逃され、治療されないことで流産してしまう赤ちゃんの数は、年間5万人以上とも言われています。
一方、”不妊症”の治療によって出産される赤ちゃんの数は年間3万人くらいですから、それと比べても大きな数字だということがわかっていただけると思います。
失われる赤ちゃんの数という、数字の問題もあるのですが、一番大きいのは心の問題です。
不育症の場合、「妊娠した!うれしい!」という人生最大の喜びから、わが子の命を失うという、人生最大の悲しみへと急降下してしまうわけで、それを経験するご夫婦の気持ちを思うとたまりません。
まして、ご自分が不育症だと知らなかったために、お腹の赤ちゃんを死なせてしまったという、罪の意識に涙する患者さんを目の前にすると、どんな慰めの言葉も届かないことを思い知らされます。
本当は、「赤ちゃんを死なせてしまった」のではなく、赤ちゃんは「ママ、不育症の検査をしてね。次にママのところに来たいと思っている兄弟のために、それを知らせに来たよ!」と命をはって教えに来てくれたのだと思うのです。
だからこそ私は、患者さんのお気持ちが落ち着くのを見計らって、「不育症の検査をなさってみてはいかがですか?」とおすすめすることにしています。
それが、赤ちゃんの声を代弁する、鍼灸師のつとめだと思っているからです。
そして、検査するなら、半端な検査ではなく、きちんとすべての項目を網羅してもらいたいと思います。
不育症に対する理解は、婦人科医でもまだまだ乏しいのが現実です。
患者さんの中には、不育を疑って検査したいと希望したところ、ドクターの判断で「この項目だけ心配だから、この数値だけ検査しましょう」というように一部の検査だけされた方がおられます。
その結果、「問題ないから不育症ではないですね」と言われたものの、その後も流産してしまったのです。
専門の病院で検査をおすすめしたところ、やっぱり不育症で、ヘパリンの自己注射が必要と診断されるレベルでした。
不育症はこわい病気ではありません。
きちんと診断されて、正しい薬を使えば、ほとんどのかたが満月齢で出産できるのです。
当院に通ってくださった患者さんで、専門医の診断を受け、きちんと薬を使ったにもかかわらず流産したかたは、今のところゼロです。
ただ、不育症はまだまだ研究途上であるため、詳しく知っている医師が少ないのも事実。
どうか、専門の病院で、きちんとした診断を受けていただきたいと思います。
厚生労働省も、不育症研究班を立ち上げました。
このサイトには、全国の不育研究機関も紹介されています。
ぜひご一読ください。
http://fuiku.jp/
子供のいない将来を考えるとき
みなさんこんにちは、Jです。
10月も後半になってくると、一年という時間の短さに焦りを感じますね。
「夏を過ぎると『今年出産するのは、もう無理なんだなあ』って、つい思うんですよね」という患者さんのつぶやきに、かける言葉が見つかりませんでした。
どんなに頑張っても妊娠できないかたもいれば、望んでいない妊娠に苦しむ女性もいます。
本当に、運命というのはままならないものです。
36歳を過ぎると妊娠しにくくなるとか、
42歳を過ぎると自然妊娠の(一般的な)限界を迎えるとか・・・
そういう統計的な、あるいは西洋医学的な情報は、これまでもお話してきました。
何歳までは頑張れとか、何歳を過ぎたらそろそろ諦めろとか、そんな話をするつもりはありません。
ですから今回は、私自身の話をしようと思います。
私は、もう20年も前に一度結婚したことがあります。
絵に書いたような”だめんず”で、今思えばいろいろと笑える(笑うしかない)ネタをもらいましたが、それは今は余談です。
ともかく、子供もいないまま離婚し、その後は独身のままです。
来年誕生日を迎えると50歳なので、もう更年期です。
これも余談ですが、母の更年期がひどかったので、自分が更年期を迎える前に正しい知識を得たいと思って『メノポーズカウンセラー』の資格を取ったのです。
この先、卵子提供を受けない限り、私が妊娠することもないでしょう。
つまり、私は、子供を欲しいと願うカップルのお手伝いをしながら、自分は子供のいない人生を送っているわけです。
「矛盾しているのではないか」という人もいるかもしれません。
「妊娠した患者さんを羨ましく感じるのではないか」と思う人もいるかもしれません。
正直に言います。
私は、もし自分の子供がいたら、こんなに患者さんお1人お1人のことを一生懸命考えて治療できないと思うのです。
「今日は、この患者さんの治療を終えたら、帰りにネギと卵を買って・・・そうだ、クリーニング屋にも寄らなくちゃ」なんて考えながら治療してしまうかもしれません。
ですから、私には子供がいなくて良かったと思います。
子供を育てるのは、”人間を1人作り出す”ということですから、こんなに素晴らしい仕事はないと思います。
ただ、私には、それとは別の役割があると思うのです。
人間を生み出すことに比べれば小さな役割ですが、それでも私にしかできない仕事です。
そのことに迷いはありません。
選んだつもりはありませんが、きっと無意識に選んできたのだと思います。
ただ、もし私に夫がいたら、
もしその人が「この人と出会うために生まれてきた」と思えるほどの男性だったら、
きっと「この人の子供が欲しい」と心から願うと思います。
だから私は、巡りあう患者さんお一人一人が、何らかの結果を受け入れるまで、精一杯寄り添い、力を尽くします。
もちろん、出産で終わる治療ほど嬉しいものはありません。
ただ、そうでない形であっても、患者さんが幸せになれると良いなとひたすら願うのです。
人間のできることは、あまりに微力です。
神様の考えることは、私には分からない。
「どうしてこんな素敵なご夫婦に、お子さんを贈ってくれないの?」と神様に拳を振り上げることもあります。
それでバチが当たるなら、患者さんのかわりに私にバチが当たるなら、それこそ本望!
そんな覚悟で治療できるのも、家族がいない強みです。
愛する夫がいなくても
愛する子供がいなくても
私がやるべき役割はあるのです。
それが私の喜びです。
負け惜しみではありません。
嘘ではないので書きました。
これを読んでくださる方々に、可愛い赤ちゃんが来てくれますように!
でも、もし万が一、あなたのところに赤ちゃんが来なくても、
あなたが幸せな人生を送れますように!!
10月も後半になってくると、一年という時間の短さに焦りを感じますね。
「夏を過ぎると『今年出産するのは、もう無理なんだなあ』って、つい思うんですよね」という患者さんのつぶやきに、かける言葉が見つかりませんでした。
どんなに頑張っても妊娠できないかたもいれば、望んでいない妊娠に苦しむ女性もいます。
本当に、運命というのはままならないものです。
36歳を過ぎると妊娠しにくくなるとか、
42歳を過ぎると自然妊娠の(一般的な)限界を迎えるとか・・・
そういう統計的な、あるいは西洋医学的な情報は、これまでもお話してきました。
何歳までは頑張れとか、何歳を過ぎたらそろそろ諦めろとか、そんな話をするつもりはありません。
ですから今回は、私自身の話をしようと思います。
私は、もう20年も前に一度結婚したことがあります。
絵に書いたような”だめんず”で、今思えばいろいろと笑える(笑うしかない)ネタをもらいましたが、それは今は余談です。
ともかく、子供もいないまま離婚し、その後は独身のままです。
来年誕生日を迎えると50歳なので、もう更年期です。
これも余談ですが、母の更年期がひどかったので、自分が更年期を迎える前に正しい知識を得たいと思って『メノポーズカウンセラー』の資格を取ったのです。
この先、卵子提供を受けない限り、私が妊娠することもないでしょう。
つまり、私は、子供を欲しいと願うカップルのお手伝いをしながら、自分は子供のいない人生を送っているわけです。
「矛盾しているのではないか」という人もいるかもしれません。
「妊娠した患者さんを羨ましく感じるのではないか」と思う人もいるかもしれません。
正直に言います。
私は、もし自分の子供がいたら、こんなに患者さんお1人お1人のことを一生懸命考えて治療できないと思うのです。
「今日は、この患者さんの治療を終えたら、帰りにネギと卵を買って・・・そうだ、クリーニング屋にも寄らなくちゃ」なんて考えながら治療してしまうかもしれません。
ですから、私には子供がいなくて良かったと思います。
子供を育てるのは、”人間を1人作り出す”ということですから、こんなに素晴らしい仕事はないと思います。
ただ、私には、それとは別の役割があると思うのです。
人間を生み出すことに比べれば小さな役割ですが、それでも私にしかできない仕事です。
そのことに迷いはありません。
選んだつもりはありませんが、きっと無意識に選んできたのだと思います。
ただ、もし私に夫がいたら、
もしその人が「この人と出会うために生まれてきた」と思えるほどの男性だったら、
きっと「この人の子供が欲しい」と心から願うと思います。
だから私は、巡りあう患者さんお一人一人が、何らかの結果を受け入れるまで、精一杯寄り添い、力を尽くします。
もちろん、出産で終わる治療ほど嬉しいものはありません。
ただ、そうでない形であっても、患者さんが幸せになれると良いなとひたすら願うのです。
人間のできることは、あまりに微力です。
神様の考えることは、私には分からない。
「どうしてこんな素敵なご夫婦に、お子さんを贈ってくれないの?」と神様に拳を振り上げることもあります。
それでバチが当たるなら、患者さんのかわりに私にバチが当たるなら、それこそ本望!
そんな覚悟で治療できるのも、家族がいない強みです。
愛する夫がいなくても
愛する子供がいなくても
私がやるべき役割はあるのです。
それが私の喜びです。
負け惜しみではありません。
嘘ではないので書きました。
これを読んでくださる方々に、可愛い赤ちゃんが来てくれますように!
でも、もし万が一、あなたのところに赤ちゃんが来なくても、
あなたが幸せな人生を送れますように!!
二人目不妊ですべきこと
みなさんこんにちは、Jです。
すっかり秋めいてきましたね。
これからは急激に”冷え”の季節になってきます。
足を冷やさないようにしてくださいね。
さて、今回は、二人目不妊についてお話しようと思います。
一人目のお子さんを授かった時には嬉しさでいっぱいだったけれど、数年経ってくると今度は二人目をどうするかという問題が頭をもたげてきます。
「この子を一人っ子にするのも可哀そうだし…」ということで、再び妊娠に取り組む日々が再開されることも多いようです。
お一人目を自然妊娠されたかたは「また自然に」とお考えでしょうし、一人目をARTで授かったかたは「またARTかな」とお考えだと思います。
ARTで授かったかたに多いご質問に「一人妊娠した後は、自然妊娠しやすいのでしょうか?」というのがあります。
治療家の実感としては、一度出産なさった後はARTの結果が早く出るようには感じますが、自然妊娠しやすくなるかどうかは不明です。
半年くらいタイミングをはかってみて結果が出なければ、お二人目もARTを考えられたほうが、妊娠までの道のりは近くなるように感じます。
ただ、二人目ならではの盲点がいくつかあります。
1つは、両方の卵管はきちんと通じているかどうか…。
最初のご妊娠から年月が経っているので、その間に卵管が詰まっている可能性もあるわけです。
そうなるともちろん、自然妊娠はしない状態ですので、ARTが必要になります。
「一人自然に妊娠したから大丈夫」という盲信は禁物です。
半年タイミングを図っても妊娠しなければ、一度子宮卵管造影を試したほうが良いと思います。
それと、もう一つは、不育症である可能性です。
一人産んでいるからといって、不育症ではないという証明にはなりません。
もし、一人目の後、心拍確認後に流産を繰り返しているようでしたら、不育症の検査も必要だと思います。
西洋医学的に大事なのは上記の2つですが、東洋医学的には、もう一つ付け加えたいと思います。
それは、「自分のための時間をつくる」ということ。
子育てに追われると、どうしても自分の時間がゼロになってしまいがちです。
「子供のため」が優先で、「自分のため」はどこかに飛んで行ってしまっている。
それでは妊娠のために使える余力がないのです。
「自分のため」「自分の体のため」と思うと時間を作りにくいのですが、ご自分に余力がなければ、家族計画にも差し障ります。自分のためは、イコール二人目のお子さんのためでもあるのです。
足湯をして体を温めたり、お灸をしたり、そんな5分~10分のことから始めてみてほしいです。
理想をいえば、2週間に1度でもパパにお子さんを預けて、鍼灸治療に行くとか、アロママッサージに行くとかできると本当に良いですね。
ご自分のために時間をつくること、その時間を使って体を整えること…
それが結局は次の妊娠に向けてのチカラになってくるのですから。
これを読んでくださっているみなさんに、早く二人目の可愛い赤ちゃんが舞い降りますように!!
すっかり秋めいてきましたね。
これからは急激に”冷え”の季節になってきます。
足を冷やさないようにしてくださいね。
さて、今回は、二人目不妊についてお話しようと思います。
一人目のお子さんを授かった時には嬉しさでいっぱいだったけれど、数年経ってくると今度は二人目をどうするかという問題が頭をもたげてきます。
「この子を一人っ子にするのも可哀そうだし…」ということで、再び妊娠に取り組む日々が再開されることも多いようです。
お一人目を自然妊娠されたかたは「また自然に」とお考えでしょうし、一人目をARTで授かったかたは「またARTかな」とお考えだと思います。
ARTで授かったかたに多いご質問に「一人妊娠した後は、自然妊娠しやすいのでしょうか?」というのがあります。
治療家の実感としては、一度出産なさった後はARTの結果が早く出るようには感じますが、自然妊娠しやすくなるかどうかは不明です。
半年くらいタイミングをはかってみて結果が出なければ、お二人目もARTを考えられたほうが、妊娠までの道のりは近くなるように感じます。
ただ、二人目ならではの盲点がいくつかあります。
1つは、両方の卵管はきちんと通じているかどうか…。
最初のご妊娠から年月が経っているので、その間に卵管が詰まっている可能性もあるわけです。
そうなるともちろん、自然妊娠はしない状態ですので、ARTが必要になります。
「一人自然に妊娠したから大丈夫」という盲信は禁物です。
半年タイミングを図っても妊娠しなければ、一度子宮卵管造影を試したほうが良いと思います。
それと、もう一つは、不育症である可能性です。
一人産んでいるからといって、不育症ではないという証明にはなりません。
もし、一人目の後、心拍確認後に流産を繰り返しているようでしたら、不育症の検査も必要だと思います。
西洋医学的に大事なのは上記の2つですが、東洋医学的には、もう一つ付け加えたいと思います。
それは、「自分のための時間をつくる」ということ。
子育てに追われると、どうしても自分の時間がゼロになってしまいがちです。
「子供のため」が優先で、「自分のため」はどこかに飛んで行ってしまっている。
それでは妊娠のために使える余力がないのです。
「自分のため」「自分の体のため」と思うと時間を作りにくいのですが、ご自分に余力がなければ、家族計画にも差し障ります。自分のためは、イコール二人目のお子さんのためでもあるのです。
足湯をして体を温めたり、お灸をしたり、そんな5分~10分のことから始めてみてほしいです。
理想をいえば、2週間に1度でもパパにお子さんを預けて、鍼灸治療に行くとか、アロママッサージに行くとかできると本当に良いですね。
ご自分のために時間をつくること、その時間を使って体を整えること…
それが結局は次の妊娠に向けてのチカラになってくるのですから。
これを読んでくださっているみなさんに、早く二人目の可愛い赤ちゃんが舞い降りますように!!
お待たせしました!妊活セミナー参加受付開始です!
みなさんこんにちは!
台風が過ぎて、中秋の名月が過ぎて、一気に秋が深まりましたね。
冷えに注意の季節ですよ。
さて、今日はお待ちかねの”妊活セミナー”のお知らせです。
前回から少しお時間をいただいて、内容を大幅にリニューアルしました。
今まで通りの西洋医学的に大事なことに加え、東洋医学的側面からの、体質別アプローチを充実させました。
同じ”不妊”という症状でも、人によって原因は違います。
ご自分に合った食事や、生活スタイル、運動などを知って「妊娠への近道」を手に入れてください。
“お待たせしました!妊活セミナー参加受付開始です!” の続きを読む
台風が過ぎて、中秋の名月が過ぎて、一気に秋が深まりましたね。
冷えに注意の季節ですよ。
さて、今日はお待ちかねの”妊活セミナー”のお知らせです。
前回から少しお時間をいただいて、内容を大幅にリニューアルしました。
今まで通りの西洋医学的に大事なことに加え、東洋医学的側面からの、体質別アプローチを充実させました。
同じ”不妊”という症状でも、人によって原因は違います。
ご自分に合った食事や、生活スタイル、運動などを知って「妊娠への近道」を手に入れてください。
“お待たせしました!妊活セミナー参加受付開始です!” の続きを読む
胎児の記憶ってあるのかな?
みなさんこんにちは、Jです。
すみません!予約投稿の日付を間違っていたようで、更新がされていないことに気づき、やっとの更新です。
隔週の水曜日10時の更新なのに、ごめんなさい。
さて、前回はちょっと堅苦しい論文のお話でしたので、今回は余談に近いお話をしようと思います。
「胎内記憶」とか「生まれる前の記憶」って、本当にあるんでしょうか?
「あって当たり前」「珍しいことじゃないよ」という人もいらっしゃるでしょうし、「えー!信じられないな」というかたもおられるでしょう。
私には”正解”は分かりません。
ただ、不妊から妊娠に至った患者さんを引き続き健康管理し、安産に導くための治療をするようになってから、お腹の赤ちゃんとやりとりすることが増えました。
それからです。
いろいろと興味深いお話を聞く機会が増えたのは。
先日は、2歳になった女の子のお母さんからこんなお話を伺いました。
彼女は何気なく「◯◯ちゃん、ママのお腹の中にいたころのこと、覚えてる?」と聞いてみたのだそうです。
するとその子は
「うん!覚えてるよ。ママ、お腹にチックンってするの」と、お腹に針を打つしぐさをしてみせたそうです。
実は、そのお母さんは不育症で、毎日ヘパリンという薬をお腹に打つことで、ようやく無事に出産にこぎつけたのでした。
もちろん、彼女はお子さんにそんな話をした覚えもないし、パパも話していないと言います。
あまりの驚きに、思わず言葉を失ったとおっしゃっていました。
私は、妊婦さんの治療の時には、お腹の赤ちゃんの様子も、FTというやり方で探ります。
FTは、患者さんの体の反応をさぐる診断法なので、それを胎児にも同じように応用しているわけです。
私にはごく自然なことなのですが、それがいかにも「赤ちゃんとテレパシーで話しているように見える」らしく、患者さんに「不思議な能力ですね」と言わたりします。
特に妊婦さんの場合、お腹の赤ちゃんとコミュニケーションを取りたいという気持ちが強いので、そのうちに「先生、今日はお腹の赤ちゃんは何か言っていますか?」と聞かれたりします(笑)
本来は、赤ちゃんが元気かどうか、足りない栄養はないか、さえ分かれば十分なのですが、そんな妊婦さんのご要望がある際には、赤ちゃんに「何かママに伝えたいことはある?」と聞くことが増えました。
すると、社交的な赤ちゃんなどは「今日は伝えたいことがある!!」と反応する場合があるのです。
ある赤ちゃんは「青魚がおいしかったの!」と教えてくれました。
お母さんに聞くと「今週、主人が釣りに行ってきて、鯵を釣ってきたんです。それが新鮮でおいしくて。初めて『鯵ってこんなにおいしいんだ』って感じたんですよ。お腹の赤ちゃんも味わっていたんですね」と不思議がっておられました。
「飲んでほしいものがある」というので、いろいろと聞いていったのですが、私の質問の組み立て方が悪くて、答えが絞り込めなかったことがありました。
「温かくて甘い紅茶みたいのが飲みたいってところまで分かったのですが、何か分かりますか?」とお母さんに聞いてみると、ハッとしたように
「あ!きっとそれチャイです」とおっしゃいます。そこでもう一度、胎児に
「チャイが飲みたいの?」と聞いてみると「そう!それ!」という反応。
なんでチャイなんて特殊なものが飲みたいのだろうかと不思議に思っていると、お母さんが謎解きをしてくれました。
「実は、ダンナとトルコ旅行に行って、そのときに授かった子なので、お腹に『トルコちゃん』って呼びかけているんです。トルコではチャイがとてもおいしかったので、チャイのセットを買ってきたんです。さっそく飲みます」と、嬉しそうでした。
こんな不思議なことがたびたびあると、「お腹の赤ちゃんは、パパとママと一緒になって毎日の生活を感じている」と考えないと、辻褄が合わないなという気分になってきます。
胎児の”記憶”があるかどうかは別として、胎児が既に生き生きといろいろな情報をキャッチしているというのは、間違いないように感じるのです。
妊娠って、本当につくづく不思議です。
これを読んでくださっている皆さんにも、かわいい赤ちゃんが早く授かりますように!
すみません!予約投稿の日付を間違っていたようで、更新がされていないことに気づき、やっとの更新です。
隔週の水曜日10時の更新なのに、ごめんなさい。
さて、前回はちょっと堅苦しい論文のお話でしたので、今回は余談に近いお話をしようと思います。
「胎内記憶」とか「生まれる前の記憶」って、本当にあるんでしょうか?
「あって当たり前」「珍しいことじゃないよ」という人もいらっしゃるでしょうし、「えー!信じられないな」というかたもおられるでしょう。
私には”正解”は分かりません。
ただ、不妊から妊娠に至った患者さんを引き続き健康管理し、安産に導くための治療をするようになってから、お腹の赤ちゃんとやりとりすることが増えました。
それからです。
いろいろと興味深いお話を聞く機会が増えたのは。
先日は、2歳になった女の子のお母さんからこんなお話を伺いました。
彼女は何気なく「◯◯ちゃん、ママのお腹の中にいたころのこと、覚えてる?」と聞いてみたのだそうです。
するとその子は
「うん!覚えてるよ。ママ、お腹にチックンってするの」と、お腹に針を打つしぐさをしてみせたそうです。
実は、そのお母さんは不育症で、毎日ヘパリンという薬をお腹に打つことで、ようやく無事に出産にこぎつけたのでした。
もちろん、彼女はお子さんにそんな話をした覚えもないし、パパも話していないと言います。
あまりの驚きに、思わず言葉を失ったとおっしゃっていました。
私は、妊婦さんの治療の時には、お腹の赤ちゃんの様子も、FTというやり方で探ります。
FTは、患者さんの体の反応をさぐる診断法なので、それを胎児にも同じように応用しているわけです。
私にはごく自然なことなのですが、それがいかにも「赤ちゃんとテレパシーで話しているように見える」らしく、患者さんに「不思議な能力ですね」と言わたりします。
特に妊婦さんの場合、お腹の赤ちゃんとコミュニケーションを取りたいという気持ちが強いので、そのうちに「先生、今日はお腹の赤ちゃんは何か言っていますか?」と聞かれたりします(笑)
本来は、赤ちゃんが元気かどうか、足りない栄養はないか、さえ分かれば十分なのですが、そんな妊婦さんのご要望がある際には、赤ちゃんに「何かママに伝えたいことはある?」と聞くことが増えました。
すると、社交的な赤ちゃんなどは「今日は伝えたいことがある!!」と反応する場合があるのです。
ある赤ちゃんは「青魚がおいしかったの!」と教えてくれました。
お母さんに聞くと「今週、主人が釣りに行ってきて、鯵を釣ってきたんです。それが新鮮でおいしくて。初めて『鯵ってこんなにおいしいんだ』って感じたんですよ。お腹の赤ちゃんも味わっていたんですね」と不思議がっておられました。
「飲んでほしいものがある」というので、いろいろと聞いていったのですが、私の質問の組み立て方が悪くて、答えが絞り込めなかったことがありました。
「温かくて甘い紅茶みたいのが飲みたいってところまで分かったのですが、何か分かりますか?」とお母さんに聞いてみると、ハッとしたように
「あ!きっとそれチャイです」とおっしゃいます。そこでもう一度、胎児に
「チャイが飲みたいの?」と聞いてみると「そう!それ!」という反応。
なんでチャイなんて特殊なものが飲みたいのだろうかと不思議に思っていると、お母さんが謎解きをしてくれました。
「実は、ダンナとトルコ旅行に行って、そのときに授かった子なので、お腹に『トルコちゃん』って呼びかけているんです。トルコではチャイがとてもおいしかったので、チャイのセットを買ってきたんです。さっそく飲みます」と、嬉しそうでした。
こんな不思議なことがたびたびあると、「お腹の赤ちゃんは、パパとママと一緒になって毎日の生活を感じている」と考えないと、辻褄が合わないなという気分になってきます。
胎児の”記憶”があるかどうかは別として、胎児が既に生き生きといろいろな情報をキャッチしているというのは、間違いないように感じるのです。
妊娠って、本当につくづく不思議です。
これを読んでくださっている皆さんにも、かわいい赤ちゃんが早く授かりますように!
「不妊治療に鍼灸治療が効果的!」との英文発表が・・・
みなさんこんにちは。Jです。
相変わらず暑いですね。
さて、今日は興味深い研究結果を見つけたので、みなさんにお伝えします。
BMJ(Acupuncture in Medicine)というサイトがあるのですが、そこで発表された内容です。
なにぶん英文なので、辞書を引きながら苦労して読んでいます。
英語は話すのは何とかなるのですが、読み書きは苦手です。う~

さて、その論文によると「移植周期に鍼灸治療を行ったことで、妊娠率が高まった」そうです。
かなりきちんとした研究で、いわゆる前向きランダム化臨床試験という方式をとっています。
今回は新鮮胚移植の患者のみを扱っています。
被験者は全員、過去2回の移植で妊娠反応が出なかった患者で、3度目の移植で妊娠する確率は約10%です。
3グループに分けて、結果をみました。
1 妊娠に効くツボに鍼とお灸をしたグループ、
2 鍼はしたけど、妊娠と全く関係ないツボを少しだけ刺激したグループ
3 全く治療しなかったグループ
【結果】 1 鍼灸治療を受けたグループの妊娠率は35.7%
2 関係ないツボを少し刺激したグループの妊娠率は10.7%
3 全く治療しなかったグループは7.1%
鍼灸治療は、全部で4回。
排卵刺激を始めた1日目と、7日目。それに採卵の前日と移植の翌日の合計4回です。
5年以上の経験のある鍼灸師が、毎回同じ患者の治療を担当しました。
鍼灸師の立場からいうと、お灸はしないとはいえ、鍼を刺している2番のグループ(偽治療)をどう見るかについては議論が分かれるところだと思います。
しかし、それを別にしても、この研究の結論が「移植に失敗したことのある患者には、鍼灸治療を補助として使うことによって妊娠率を高めることができる」と結んであるのは心強いことです。
これはブラジルでの研究ですが、日本でもこういった研究をどんどん行っていければ良いのになあと思います。
相変わらず暑いですね。
さて、今日は興味深い研究結果を見つけたので、みなさんにお伝えします。
BMJ(Acupuncture in Medicine)というサイトがあるのですが、そこで発表された内容です。
なにぶん英文なので、辞書を引きながら苦労して読んでいます。
英語は話すのは何とかなるのですが、読み書きは苦手です。う~



かなりきちんとした研究で、いわゆる前向きランダム化臨床試験という方式をとっています。
今回は新鮮胚移植の患者のみを扱っています。
被験者は全員、過去2回の移植で妊娠反応が出なかった患者で、3度目の移植で妊娠する確率は約10%です。
3グループに分けて、結果をみました。
1 妊娠に効くツボに鍼とお灸をしたグループ、
2 鍼はしたけど、妊娠と全く関係ないツボを少しだけ刺激したグループ
3 全く治療しなかったグループ
【結果】 1 鍼灸治療を受けたグループの妊娠率は35.7%
2 関係ないツボを少し刺激したグループの妊娠率は10.7%
3 全く治療しなかったグループは7.1%
鍼灸治療は、全部で4回。
排卵刺激を始めた1日目と、7日目。それに採卵の前日と移植の翌日の合計4回です。
5年以上の経験のある鍼灸師が、毎回同じ患者の治療を担当しました。
鍼灸師の立場からいうと、お灸はしないとはいえ、鍼を刺している2番のグループ(偽治療)をどう見るかについては議論が分かれるところだと思います。
しかし、それを別にしても、この研究の結論が「移植に失敗したことのある患者には、鍼灸治療を補助として使うことによって妊娠率を高めることができる」と結んであるのは心強いことです。
これはブラジルでの研究ですが、日本でもこういった研究をどんどん行っていければ良いのになあと思います。